⑮外川駅-飯岡(銚子市-旭市)屏風ケ浦を走る!
2020年10月6日(火)
600キロRUNの15日目です。天気予報の「晴れ」を信じて再びやってきました「外川駅」。
しかし、あいにくの曇天スタート!
今回も、前回同様に、観光名所を通過するので、何とか晴れてほしいものです。
果たして、晴れ間は出るのでしょうか?
チーバくんで言えばこの辺り。
今日のルート

外川駅-いいおか潮騒ホテル(銚子市-旭市)間の一般道と歩道
約23キロ(予定)
地図で言えば、今日走るのはこのあたりです!
今日のルートは、ほぼ「屏風ケ浦」です。そして、少しだけ九十九里エリアに入ります。
お楽しみは
- 前半:屏風ケ浦
- 中盤:刑部岬
- 後半:九十九里浜(眺め)
- アフターで日帰り入浴(いいおか潮騒ホテル)
言わずと知れた観光地で、数々のドラマ&映画などのロケ地です。
雲の多い空ですが、風はなく、気温21℃でRUNには悪くない日です!
銚子駅で乗り継ぎ
外川駅に行くため、銚子電鉄に乗り換えです。
銚子電鉄の銚子駅は、JR銚子駅のホームの端にあります。

銚子電鉄の車両がお出迎えしてくれました。↓

銚子電鉄は、海沿いではなく、銚子の市街地や台地の上の田畑の中を走ります。
前回のRUNで走れなかった場所を見ることができて、良かったです。
途中の駅では、お醤油のいい匂いがしました。キャベツ畑や緑のトンネルを抜けるシーンもあり、6.4キロの車窓観察は、バラエティ豊かなものでした。
外川駅に到着



駅にも展示品にも愛着が感じられて、名残り惜しいですが、出発することに。
10:00 外川駅を出発
外川駅に別れを告げていざ、屏風ケ浦方面へ。
まずは、風情ある外川の町並みを駆け下り、案内板にいざなわれて磯めぐりです。
銚子は全域がジオパークになるほど、地質学的に価値がある場所だそうです。
特に私がこれから走る海沿いには、見どころが集積しています。
義経ゆかりのスポットへ
銚子には源義経ゆかりの地が散見されます。奥州にのがれる際に、義経が銚子を経由したそうです。
ルート上に、いきなり大岩「千騎ケ岩」が現れました。源義経が千騎の兵とともに立てこもった…と伝えられています。
千騎…は無理ですが、確かに隠れるにはいいかもしれません。

続いて、犬岩↓。義経の愛犬が、取り残されて、岩になったという伝説あり。
犬岩は、思ったより大きく、2階建ての戸建て住宅に相当するような高さがありました。
うん、確かに犬に見える!そして後ろにある海上風力発電とギャップが大きい。

屏風ケ浦をながめる
犬岩のそばから、これから進む屏風ケ浦が見えました。
長~く長く、約10kmにわたって続く、断崖絶壁です。
お隣の旭市の「刑部岬」まで、一目で見渡すことができました。

千葉科学大学や銚子マリーナの横をすり抜け、遊歩道を目指します。
夏は(例年なら)海水浴場になるみたいで、公園の駐車場が使えるようです。


いよいよ屏風ケ浦の遊歩道へ。間近に断崖が迫ってきます。
「屏風ケ浦」は、下総台地が、海の波の浸食で削られてできた崖だそうです。
切り立った高さ約20~60mの崖は、比較的柔らかい地層からできており、かつては年間約50~100cmも削られていました。
銚子ジオパーク案内板より
常に削られていたおかげで、崖面に植物があまり生えず、地層の縞模様がよく見える美しい崖が形成されました。
(中略)
このような屏風ケ浦は、地理学上、また景観上の価値が高く、重要であることから、国の名勝・天然記念物に指定されています。

進むにつれて、だんだんと最上部が、高くなっていきます。
遊歩道入り口付近は、15mくらいに感じましたが、刑部岬にかけて、崖の高さは最大で60mに達するそう。



あいにくの曇り空ですが、10kmの断崖は壮観!海水浴シーズンはさぞにぎわうでしょう。
ちなみに台地の上の部分は、私有地で、ロケなどに使う際は許可が必要です。
もちろん私は立ち入れません。
遊歩道の終点へ
海岸線の遊歩道は刑部岬まで続くか?というと、そうではありません。
遊歩道入り口から1kmくらい進んだところで、「(この先立ち入り)禁止」の文字に、行く手を阻まれました。海岸線を楽しむのはここまで。

観光客の方は、ここでマリーナ方面に折り返して帰途につくことになります。
私は先に進む必要があるので、右手の坂道を登って、下総台地を走る一般道へ。

一般道へ続く坂道は、激坂です。海岸からの標高差は、約30mアップ?くらいでしょうか。

下総台地をひた走る
県道286号(銚子ドーバーライン)を刑部岬方面へひた走ります。この県道は、樹林帯を走ることから、眺望は期待できません。
加えて結構、ダンプの交通量多く、しばらく我慢のRUNが続きます。
ゆるくアップダウンしているうちに、樹林帯の上に市街地が少し顔を出しました。↓

イオンモール銚子が見えます!「あそこで休憩だ!」と自分を励まし、走り続けます。
路面には、自転車道の案内(青い矢印)がありました。あとでわかることですが、ここは太平洋岸自転車道(サイクリングロード)のルートだったみたい。
再び海岸に下りる道を発見!
屏風ケ浦の多くは、私有地で、しかも海岸線は立ち入り禁止になっている部分が多いですが、それでもイオンモール銚子までの道中で2か所ほど、海岸線に下りることができる道がありました。

海岸に下りて、断崖絶壁を間近で見ることができました!
波けしブロックが海岸線にずっと連なっていますが、歩くためのものではなさそうです。それでも、危険を承知で釣りをしている人が数名いました。


刑部岬は、まだまだ遠いぞ~。このあと再び286号線に戻り、我慢のRUN。
11:40 イオンモール銚子に到着
出発から約100分。ついにイオンモール銚子に到達!
お昼ご飯に、ちょうどいい感じのパンやお惣菜がお手頃価格で売られていました。
しかし、あまりおなかが減っておらず、結局スルーしました。
この後、何も買わなかったことを後悔することになるとも知らず…

イオンを経由してから刑部岬までは、県道286号線を離れ、できるだけ海に近い道へ。田畑地帯を縫うように走ります。

地元の方には「なんでサイクリングロードですらない、こんなローカル道をランニングしてるの?」っていう目で見られていたかもしれません。

でも、素の房総の風景を見るのも楽しいです。民家の生垣が整然としてて、美しいと感じました。
ちなみにこの日は10月ですが、樹林帯では、まだ蝉がわんさか鳴いていました。
銚子はキャベツの名産地でもあります。↓壮観なキャベツ畑地帯も通りました。

いつの間にか旭市へ突入
道迷いで、途中足が止まり、とぼとぼ歩くことに。おなかも減った…
イオンでテイクアウト何も買わなかったことを激しく後悔!ああ、メンタル弱い…
道中、特殊詐欺の注意喚起をする旭市の防災無線で、初めて旭市に入ったことを知りました。目指す刑部岬までは、あともう少し。行動食(スポーツ羊羹)食べて、頑張ります!!

12:50 刑部岬(ぎょうぶみさき)到着
やっとのことで刑部岬に到着!刑部岬(ぎょうぶみさき)及び灯台付近は、高さ約60mで、見晴らしが抜群です!飯岡漁港が手に取るように見えました。
ガーミンの履歴によると、銚子の海をスタートした時は、高さ5mくらいだったので、かなり登ってきたことになりますね。

ちばてつやさんゆかりの地らしく、「あしたのジョー」のキャラの像がお出迎えしてくれました。(↓写真は力石ですが、奥にジョーもいました。)

↓灯台には入れません。その分、隣接する展望施設が充実しています。

飯岡刑部岬展望館~光と風~
3Fから、「九十九里浜」を一望することができました。
この弓なりに続く渚が、太東崎まで約66km続いているんです。
これから3日かけて走る予定です。それにしても壮観~

振り返ると↓今日これまで走ってきた銚子方面。銚子、楽しかったなあ。

遅いお昼ご飯として、駐車場そばにあるカフェでソフトクリーム買って食べました。うん、このソフトクリームは当たりです!
美味しそうに食べる私につられて、ほかの人も買ってました!
飯岡漁港へ一気に駆け下る
さあ、この日の行程はあと4kmほど。ゴールに決めた「いいおか潮騒ホテル」の日帰り温泉まで走ります。
さっき眼下にとらえた「飯岡漁港」まで、駆け下ります。
一般道を降りるつもりでしたが、遊歩道を発見しました!RUN向きですね。

標高差にして50mくらいを、一気に駆け下りました。
↓神社のわきへ降りてきました。一礼して、いざ海へ!

いいおかみなと公園を左手に見ながら、しばらく進み、ついに海に合流しました。何かの案内板があります。

太平洋岸自転車道
案内板の正体は「太平洋岸自転車道」。「潮騒ふれあい広場まで1km」とありました。潮騒ふれあい広場は、いいおか潮騒ホテルの正面です。わかりやすくて助かります!

整備された自転車道を進み、間もなく潮騒ふれあい広場に到着!

ちなみに案内板は、次回の目的地「蓮沼海浜公園」も示してくれていました。
ありがたいことに、次回のRUNも、懇切丁寧な案内が期待できそうです↓。

潮騒ふれあい広場から、九十九里浜を眺めます。次回へ向けてワクワクします!

13:55 いいおか潮騒ホテル ゴール
いいおか潮騒ホテルにて、本日のゴール!そして日帰り入浴を楽しみました。
10月とは言え、まだ暑いので、さっぱりできてよかったです。
走行距離の謎
本日の走行距離20.5キロ。あれ?事前にGoogleマップで調べておいたルートより、なぜか2.5キロ少ないです。
多分、現地にて、私有地っぽいエリアを避けて走ったために、短くなったんだと思います。
しかし入浴後にやっと青空が見れるとは…
遅いよ~~~

防災資料館
入浴後は、ホテル1階にある旭市の防災資料館を見学しました。
3・11の津波にて、飯岡は大きな被害を受け、先ほど見た漁港も、波にのまれまたそうです。
ちなみに3・11当時、私は関西に住んでいました。全国版の各種報道では、千葉県の被害はあまり大きく取り上げられていなかったので、ショックでした。
これから走るルート上でも、常に危機意識をもって行動しようと思いました。
避難経路とか、海抜とか、かなりの頻度で案内板があり、ありがたいです。
私のように土地勘がない者は、特に気をつけなければと思います。

いいおか潮騒ホテルから歩いて旭駅へ
ホテルから旭駅までは、路線バスを利用しようと思っていたのですが…
バス停が発見できず、結果的に駅まで約6kmの道のりを歩きました…
後日わかることですが、私の目指すバス停は、全然検討違いの場所にありました。

せっかくお風呂でさっぱりしたのに、6kmも余分に歩いて、よれよれの姿で帰宅!
本日までの走行履歴
2019年12月に千葉みなと駅を出発して、今日までに合計305キロ走りました。
今日のまとめ
↑千葉県PRマスコットキャラクター チーバくん 許諾番号:第A2328-1
- 銚子ジオパークは義経伝説とともに楽しめる
- 屏風ケ浦は約10km 高さは約60mに及ぶ
- 刑部岬は九十九里浜望む絶景の地
- 路線バスのバス停は事前に調べておこう!
今日も楽しかった!旅の最終ゴールまでは、およそ302キロ。わくわくの旅が続きます。