⑲-2大原駅-勝浦駅(いすみ市-勝浦市)絶景の連続(後編)

前回の⑲-1の続きです。勝浦タンタン麺で満腹になったあと、再出発!

12:50 御宿のロングビーチを歩く

昼下がりの明るい時間帯なので、「月の砂漠」というイメージではありませんが…ビーチはとても気持ちの良いところでした。

童謡「月の砂漠」の登場人物像

御宿一の映えスポットか?

ビーチのほぼ真ん中に「SNSであげて」と言わんばかりの「ONJUKU」文字が!

ONJUKU

↓サーファーが、昼下がりの波乗りを楽しんでいました。

いつまでも歩いていたい…でも、時間もないので先に進みます。

13:25 勝浦市へ突入

ビーチから一旦、国道128号に引き上げ、一路勝浦方面へ南下します。
路面には、青い矢印が記されていました。
朝からワイルドな海岸線ばかりをRUNしてきたので、サイクリングロードの存在を忘れていましたが、おそらく「太平洋岸自転車道」の目印です。

また岬巡りが始まります。アップダウンや、トンネルが多いです。
やがて勝浦市に入りました。

勝浦のビーチはあいにくの曇りでした。(ホントはもっと綺麗だったはず)

13:40 部原の交差点で左へ

部原の交差点で、国道およびサイクリングロードとお別れです。
左手(緑の矢印)に進んで海岸線に近いほうへ。
ちなみに右手(赤い矢印)に進むと、勝浦の市街地方面です。

左手に進む

国道と離れたこの海岸線は交通量が少なく、静かでとても良かったです。
何が良かったかというと…

  • 漁村の素の様子を見られること
  • 変化に富んだ道(アップダウン)
  • 官軍塚や八幡岬の展望

…という具合。あくまで個人の感想ですが。
(ただし、川津港~官軍塚には、自転車NGの急な階段がありました。)

いくつかの漁港を経て…

↓川津港へ到着。ここから官軍塚を目指して登坂開始。

川津港

↓住宅街の間を縫うようにして走る道を、一気に登りました(高度にして約40mアップ)。
まるで尾道(おのみち)みたい。

官軍塚への坂道 尾道みたい

一般のおうちなので撮影は控えましが、この集落は明るい色合いのおうちが多く、楽しい気分になりました。(急坂も苦になりませんでした。)
後で官軍塚から集落を見下ろした時も、屋根がカラフルで外国みたいでした。

振り返るとスカイライン状態

↑民家の間を抜けて、車道に合流すると、さわやかな稜線に出ました。
私はRUNですが、ドライブや自転車でくると、さらに爽快でしょうね。

14:20 官軍塚 

官軍塚に到着しました。展望台からは、素晴らしい眺めが見られました。

官軍塚前の海原

官軍塚とは

ここで言う「官軍」とは、戊辰戦争当時、援軍として沖を北上中だった熊本藩兵のことだそうです。
川津沖で船が難破したため、地元総出で救助にあたったそうですが、多数の遭難者が出ました。
その犠牲者を埋葬供養したのがこの官軍塚だそうです。
官軍塚碑も建立されていました。
犠牲者多数と知り、とても切ない気持ちになりました。

14:40 勝浦灯台

官軍塚を出てしばらくすると、勝浦灯台に到着!
しかしゲートに阻まれ、近づくことはできませんでした。

外房でもっとも東に突き出た「ひらめきヶ丘」は海抜70m、眼下は遥か太平洋。
この丘上に立つ白色八角形の勝浦灯台は、北の犬吠埼灯台や南の野島崎灯台とならんで県内を代表する灯台であり、外洋航路の安全に重要な役割を果たしています。
 大正6年2月に竣工し3月1日にはじめて光がともされました。
灯高は21m。光度は14万燭光の白色閃光。毎秒221kmで、実に千葉~東京間を照らし続けています。
また、この丘上から望む日の出は県内随一とも称され、勝浦湾の落日とならび雄大であり絶景です。

環境省・千葉県
八幡岬公園が見える

海抜70mか~!この旅、最高地点かも。

灯台の足元に行くことはできませんでしたが、次に目指す八幡岬公園も見えます。
あそこもきっと絶景ですね。

14:50 八幡岬公園

勝浦灯台から走ること10分ほどで、さっき遠望した八幡岬公園にやってきました。
美しい女性の像が…「於萬の方」だそうです。
「於萬の方」とは、どなた?

於萬(おまん)の方

於萬(おまん)の方とは

後に徳川家康の側室になった於萬(おまん)の方は、勝浦出身だったそうです。
14歳のとき、勝浦城落城に際し、海路で伊豆へのがれたそうで、その時の伝説にちなんで、ここに像が設置されています。

「お萬の布ざらし」

炎上する城を後に幼い弟を背おい母と四十メートルもある八幡岬の断崖に白布を垂らして海に下り小舟に乗って逃れたという話は「お萬の布ざらし」として今尚言い伝えられている。

現地の案内板より一部抜粋

40mの断崖を布で降りる⁉
本当だったら、すごい話です。
きっと人々の尊敬を集める、聡明な女性だったのしょう。

灯台が見える

↑岬からはさっき訪れた灯台も見えました。これもまた壮観!
こんな風光明媚なロケーションであれば、地元で尊敬を集める人物と相まって、伝説が生まれるのも、自然なことに思えました。

次回 訪れる方面を予習

八幡岬からは、次回訪れる予定の場所も見渡せました。
手前にあるのは、かつうら海中公園です。その先の岬も、次回巡ります。
ワクワクします(^^)

かつうら海中公園も

ところで、勝浦湾の海上には、不思議な鳥居がありました。
後で知ることになるのですが、遠見岬神社(市街地にある)の鳥居なのだそうです。(かつては、ここに社殿があったそうです。)
遠見岬神社は、かつうらビッグひなまつりの会場としても、有名です。

15:20 勝浦ホテル三日月アクアパレス ゴール

日が傾いて、すっかり夕方の雰囲気になるころ、やっと人里へ下りてきました!
この日の最後のご褒美、日帰りスパへ突入!

当日、初めて知ったのですが、どうやらプールが有名な施設らしいです。
水着を持参していたら、屋外スパ(屋上)から絶景が見られたそうですが、あいにく、水着の用意はありませんでした…
しかし、気づけば他のお客さんは、皆さん水着でした。
おかげで、屋内の浴場は貸し切り状態で、ゆっくりお湯につかったのでした。

本日までの走行履歴

2019年12月に千葉みなと駅を出発して、今日までに合計418キロ走りました。

今日のまとめ

↑千葉県PRマスコットキャラクター チーバくん  許諾番号:第A2328-1

  • 御宿の海は映えスポットの連続
  • 勝浦の岬巡りはロケーション抜群
  • 岬に残る伝説も面白い

今日も楽しかった!旅の最終ゴールまでは、およそ189キロ。わくわくの旅が続きます。