番外編⑤チーバくんの鼻を描く(利根運河)

2021年11月13日(土)
600キロRUNの番外編(続編)です。今回はチーバくんの「鼻」を描きます。600キロRUN本編で、すでに鼻の輪郭を描いていますが、まだちょっとだけ足りない部分が残っています!
今日のルート
今回書き足すのは「鼻」のうち、横棒の部分です!
「利根運河」を走ると、ちょうどこの横棒を再現できます!
チーバくんで言えばこの辺り↓

利根運河(流山市と野田市の市境)のサイクリングロード
約7キロ(予定)→実走7.5キロ
実際の走行履歴はこちら↓
今回、特定のお楽しみスポットはなし…
しいてテーマを挙げれば、
運河沿いのサイクリングロードをのんびり走ること
利根川から江戸川まで走り抜ける達成感を味わいます!
利根運河についてちょっと解説
「利根運河」は、千葉県の流山市と野田市の市境を、縫うように横たわっています。(わずかに柏市も含まれます)
その名の通り、水路で利根川と江戸川を結んでいます。
現在は船の航行はありませんが、運河の両岸にサイクリングロードが整備され、ところどころに公園もあります。

走行ルートについて
今回の走行ルートは、利根川方面→江戸川方面に決めました。
この記事では説明の都合上、野田市側を北岸、流山市側を南岸と呼びます。
ちなみに、両岸を、橋で行き来することができます。
主な橋は、東(利根川方面)から西(江戸川方面)の順に
・水堰橋(運河水門のそば)
・柏大橋(国道16号線)
・運河橋(東武野田線「運河駅」のそば)
・運河大橋(県道)
です。この他に歩道橋もあります。
この日は、11月の午前中ということもあり、南岸は日陰でした。
遠くから見るだけでも、日陰は寒そうに感じました…
そこで、日当たりのよい北岸を走ることにしました。
春~夏の暑い日は、木陰のある南岸がいいかもしれません。
9:20 運河水門を出発
埼玉の自宅から、電車と路線バスを乗り継ぎ、スタート地点へ。
ああ、見覚えのある場所!懐かしい~。
「運河水門」です。遠くに筑波山がハッキリ見えます。
ちなみに、600キロRUN本編でこの水門を訪れたのは、2020年2月でした。
その時の様子はこちら。

風見鶏つきの、おしゃれな休憩所を出発地にしたいと思います。
さぁ、ここから江戸川を目指して約7km走ります!

いざ、進行方向をみやると、遥か彼方に富士山が見えました!

江戸川に達すれば、富士山が大きく見えるでしょう。
(富士山は昼にかけ気温が上昇すると見えなくなることが多いので、少し心配)
↓あずまやのそばに、利根運河の解説板がありました。

利根運河についてもう少し解説
案内板の内容をふまえ、利根運河についてもう少し解説を。
利根運河は、明治時代に創られた物資運搬のための運河です。
現在は船の航行はなく、治水や利水のための水路となっています。
運河開削のきっかけ
関宿を経由して、東京へ物資を船で運ぶのは大変!
ショートカットの運河が欲しい…ということで、
約3年がかりの大工事の末、利根運河が完成したのです!
往時の賑わい
ピーク時は一日に100隻以上が航行し、にぎわったという…
大正に入って、輸送は陸送がメインになり、次第に船の数が減りました。
1941年、ついに運河としての役割を終えました。
現在は利根川の治水などに利用され、人々の暮らしに役立っています。
さらに水辺は公園に姿を変え、地域の憩いの場になっています。
前置きはこの辺で。。。
前置きが長かったですが、サイクリングロード北岸をスタート!

運河は樹々がこんもり茂り、「森」の形相を呈していました。
想像していたより、V字の傾斜がきつい「渓谷」のような形です。

南岸に藤棚を発見!きっと5月は美しい藤の房が見られるでしょう。
藤棚のバックに見えるのは「柏市立柏高等学校」です。
時折、アップダウンがあるものの、基本はフラットな道。
この日は、暑くも寒くもなく、RUNに最適でした。
そのためか、お散歩の人、ランナーやサイクリストと、何度もすれ違いました。

↑運河は静かで、猛禽類(と思われる鳥)が空高く舞っていました。
進行方向右側(北岸)は「イノシシ注意」の案内板があるような森でした。

↑あずまやを出発して20分ほどで、国道16号線に到達しました。
国道との交差点には、アンダーパスがありました。
わざわざ信号待ちする必要もなく、ありがたかったです。
9:50 理窓会記念自然公園
国道16号線を越えると、右手の森の中に、雅な池を発見!
カモがすいすいと泳いでいます。
農業用のため池?はたまた地主様のお庭でしょうか?
ずいぶん、風流なお庭で、とても気になります。

↓「おいで」と誘うように、道がありました。行くしかありません!

↓「理窓会記念自然公園」だそうです。なんと、大学の敷地でした。

東京理科大学 創立100周年 理窓会記念自然公園 散策マップ
東京理科大学創立100周年「理窓会記念自然公園」は、本学の同窓会が1980年(昭和55年)6月に開園した面積およそ12万㎡の自然豊かな公園です。ゆっくり歩いて1時間程、自然を満喫できる素晴らしい散策(約2.5km)コースです。コース沿いに順路があります。
現地の案内板より一部抜粋

↑どうやら現在地は「ひょうたん池」らしい。
”ゆっくり歩いて1時間”の散策も魅力的ですが、迷子になりそう…
今回のテーマは「チーバくんの鼻」なので、
利根運河からあまり離れられません…
そこで「ひょうたん池」に絞って周遊してみます。

池のほとりは、適度に光の差し込む明るい森でした。
気持ちよい空間です…。
お散歩中の数人とすれ違いました。
地元の人気スポットなのかも。

↑水鏡に紅葉が映り込み、美しい。
それにしても、本当によく整備された心地よい空間です。

「理窓会記念自然公園」、素敵…
季節を変えて、再訪したいです。
10:05 利根運河に復帰
15分ほど、寄り道を堪能したところで、利根運河に復帰です。
この地点で江戸川まで、あと4kmでした。
前方の南岸に、桜並木が見えてきました。

10:10 眺望の丘 対岸
理窓会記念自然公園を出たあたりから、南岸に桜並木が目立ちはじめました。
さらに、ちょこっと、突き出た丘を発見!
後でわかることなのですが、あれは「眺望の丘」。
”ちば眺望100選”に選出されているのだとか。
桜並木と合わせて運河を俯瞰すれば、さぞ美しいでしょう。
次回、お花見RUNに来るなら、南岸がよさそうです。

↓橋が見えてきました。運河橋と東武野田線です。

橋の付近には東武野田線の「運河駅」や、東京理科大学の正門があります。

運河橋の近くまで来ると、北岸にも桜並木が現れました。
特に東京理科大学の正門あたりの堤の並木が壮観でした。
【追記】桜の時期に再訪
2022年4月1日に、お花見を兼ねてRUNで再訪しました。
【再訪】利根運河でお花見RUN
是非、あわせてご覧ください!
10:20 運河水辺公園
運河橋を越えると、両岸に整備された公園が現れました。
「運河水辺公園」です。ベンチやトイレもありました。

浮き桟橋をつたって、岸を行き来することが出来ます。
さらに南岸にはステージのような広場がありました。
この日はイベントで使用していました。
それにしても、V字谷、結構な深さですね。

南岸のステージイベントを、対岸の観覧席から眺めている人々がいました。
理想的なソーシャルディスタンスです!
多くの人が行き交い、にぎやかな公園でした。
↓公園には「運河のいわれ」についての解説もありました。

利根運河が完成すると水運は益々活発になり、ピークには、年間三万七千余隻一日平均百三隻もの船がここを利用した。しかし、大正の頃になると運輸の花形は貨車輸送となり栄華をきわめた利根運河は、時の流れにとり残されていった。昭和十六年の大洪水によって運河は国に買収され、治水及び利水上重要な役割を果たしながら、四季折々に緑豊かで静かなたたずまいを見せている。その栄光の歴史は明治四十一年に河口に建てられた一基の石碑が教えてくれた。利根運河のあゆみを振返り、後世にその”あかし”を伝える為この石碑は昭和五十六年三月、運河橋のたもとに移された。
現地の案内板より 一部抜粋
その後、利根運河が大公園として見直され風光明媚な公園として整備されたいま、その景勝を楽しむと共に、運河の歴史をより多くの人に知ってもらうため、石碑をこの地に移設し、解説板を設置した。
↓公園のそばには「利根運河交流館」がありました(入りませんでした)。
この運河水辺公園付近は、運河の情報の発信基地になっているようです。

イベント参加者じゃないので、何となく居づらい…
ホントはもっとゆっくりしたかったのですが、またの機会に…
トイレ休憩だけ済ませ、いざ再出発!

運河水辺公園を後にすると、再び静かな世界へ。
広大な田園地帯です。
時々ランナー・サイクリストとすれ違うのみ。
構造物と言えば、前方に見える巨大なゴルフ練習場くらい。

10:50 運河大橋通過
交通量の多い、大きな橋(運河大橋)をくぐりました。
振り返ると、流山の物流倉庫群が見えました。
そして、橋では沢山の大型車両が行き交っていました。
この橋が、現代の物流の大動脈の一部なのです。
新旧の物流網の対比が、この一枚に集約されています。

運河大橋を過ぎると、急に川幅や谷幅が狭くなったように感じました。
ホントに、ここを船が航行していたのかな?
当時より、幾分狭くなっているのでしょうか?

↓ほどなく運河の端に到達しました。

11:00 運河河口公園(江戸川)ゴール
江戸川に達し、ゴール!
青い空&見事な水鏡!ベタなぎです。

↓運河河口公園。ベンチと屋根付きの休憩所あり(水&トイレなし)。

で、楽しみにしていた富士山が、バッチリ見えました!
間に合って良かった(^^)。

これにて、利根運河走破!(^^)!
距離にして約7kmの短いRUNでした。
先人たちは、こうして東京と利根川を、ショートカットしたんですね。
ちなみに利根運河の工期は3年ほど、動員された人員は220万人だそうです!
先人たちの大事業は、今も水辺の公園や快適なサイクリングロードに姿を変えて、その姿をとどめています。
おまけ
いつもなら公共交通で帰宅するのですが、今回は事情が異なります。
今は、埼玉の東部に住んでいます。
つまり、この江戸川の対岸に帰宅するのです。
ゴールの運河河口公園から、電車で帰るとかえって遠回りになります。

↑そこで、玉葉橋を通って、走って埼玉県の自宅に帰宅しました。
「埼玉」と「千葉」の間の橋ということで「玉葉橋」です。
以後、お見知りおきを!

時短のためとは言え、ゴールしてから走った距離もそこそこ長かった。
しかし、晴天に恵まれた良いRUNでした!満足(^^)
本日までの走行履歴
番外編の5日目は、チーバくんの鼻をイメージして、約7.5キロ走りました。
前回までの走行履歴と合わせて、番外編の合計は、約84.6キロです。
今日のまとめ
↑千葉県PRマスコットキャラクター チーバくん 許諾番号:第A2328-1
- 利根運河は水辺に親しめる公園
- 利根運河沿いのサイクリングロードは快適!
- 運河水辺公園付近には桜並木が続く
- 利根運河北岸には理窓会記念自然公園あり
チーバくんのお鼻を描くことができました!
残されたのは、腕(勝浦方面)と耳(銚子方面)。
ワクワクの旅が続きます!
でも埼玉から、ちょっと遠い…(;^ω^)
いつ行けるかな…
つづく…