埼玉リバーサイドRUN②大落古利根川(左岸)
リバーサイドRUNのきかっけ
「海はないけど、川がとても多い県」埼玉県に引っ越して数カ月。
川が多いと思っていたら、こんな情報を見つけしました。↓
県土に占める水辺空間の割合は約5%、河川面積だと3.9% (2020年2月時点)
(埼玉県の公式サイトより)
どうりで複数の一級河川が、縦横無尽にのびているわけです。
しかも大洪水想定のハザードマップをみると、
自宅を含む生活圏内の危険個所はとっても多かった!
そこで、

ランニングは究極の避難訓練!
走って体力をつけながら、川のことを知ろう!
という発想に至りました。
つまり、RUNで補給食や飲料水を背負いつつ、
普段から水辺に親しんで走ることで、
川を知る→危険箇所や安全箇所を知る、
いざという時の避難行動に活かす、という狙いの
一石二鳥のリバーサイド・ランニングです。
着想の詳細は、前回(埼玉リバーサイドRUN①)をご覧ください。
主に、埼玉県東部の川沿いを、不定期に走っています。
今日のルート
リバーサイドRUN2回目の舞台は大落古利根川。
「おおおとしふるとねがわ」と読むらしい…
気になる名の由来を調べてみました。
埼玉県のサイトによると
「大落」とは大きな農業排水路のこと。
また、「古利根川」の名の通り、
かつては利根川の本流だったそうです。
さらに、越谷市のサイトによれば、大落古利根川の川沿いには、
全長約26kmの遊歩道が整備されているとのことでした。
上流は久喜市や杉戸町が起点、下流は中川まで。
今回はそのうち、下流の8kmほどを、
上流に向けて、遡るかたちで走ります。
地図で言えばこの辺り↓
ゴールは「まつぶし緑の丘公園」とします!
「まつぶし緑の丘公園」は、県営の大規模な公園です。
今回のRUNの最大の楽しみでもあります。
10:10 中川との合流点をスタート
2021年11月25日(木)
晴天の日を選んだ甲斐あって、絶好のRUN日和です。
大落古利根川の水面は、とても穏やかです。
中川との合流点からスタートし、左岸(松伏町)を走ります。
ちなみに、対岸(右岸)は、越谷市です。
現地の案内板によれば、3~4月には周辺の河川敷一帯に、
「からし菜」の菜の花が咲くらしいです。

この日の行程は、終始、フラット。
10分ほど進んで、広い河川敷に降りてみました。
大きな木立があり、心地よい木陰を作っていました。

これが、江戸時代以前の利根川の本流なんですね。
冬だからほとんど野の花は咲いていませんが、草の緑が照り映えています。
↓野草の花はなくても、河川敷付近の民家で、皇帝ダリアを多く見かけました。

時折、自転車やお散歩中の人とすれ違うくらいで、
本当に静か…非常にのどかなコースです。
10:55 古利根堰 通過
工事中の、大きな堰を通過しました。
後で知ったのですが、ここは「キャンベルタウン野鳥の森」の近くだったらしい。
(キャンベルタウン野鳥の森を訪問した時の日記はこちら)

↑堰を通過すると、河川敷の様子が一変しました。
先ほどまで、緑一色だった河川敷が、茶色一色に!

↑ヨシ原が刈り取られているようです。理由はこの後、判明します。
11:10 かがり火公園
大落古利根川は、蛇行を繰り返しながら、西へのびていました。
寿橋より先の河川敷には桜並木があり、春が楽しみです。
出発から約1時間ほどで、堂面橋を横切り、本日の行程の約3分の2を消化。
トイレ休憩のため「かがり火公園」に立ち寄りました。

「かがり火公園」の名の由来は、わかりませんでしたが、
昔、利根川を行き来するための船着き場があったのかな?
という気がします。
↓ヨシ原が払われた殺風景な河川敷を、さらに2kmほど進んで、
とある案内板へ到達。

↑この案内板のおかげで、先ほどの疑問を解決することができました。
「ヨシ原が刈り取られているわけ」=防火対策 だそうです。
刈り取り前のヨシ原は、野鳥の生息場所になっているそうです。
♦オオヨシキリの生息保全
現地の案内板より
大落古利根川周辺では、多くの自然が残されており、中でも大川戸地区に残っているヨシ原には、オオヨシキリが飛来し、毎年春になるとヨシ原に隠れながら繁殖し、大きな声でさえずっています。また、晩夏から秋には姿を消し、渡っていきます。
なお、ヨシ原の近隣には住宅があり、冬場は不審火などによる火災延焼を防ぐため、ヨシ原の刈払いを実施しています。今後もオオヨシキリが飛来し繁殖できる環境維持に配慮しながら、ヨシの刈払いは、冬場に1回、根を残した形で刈ることとしていきます。
オオヨシキリのさえずり、是非聞いてみたいものです。
この案内板のそばで、河川敷とはお別れ。
内陸にある「まつぶし緑の丘公園」へ歩を進めます。
11:50 まつぶし緑の丘公園 ゴール
河川敷から離れ、本日のゴールに設定した公園へ。
過去に一度、車で訪れたことがある公園です。
↓築山からの展望がとても良かったので、再訪の地に選びました。

まつぶし緑の丘公園は、広さ26.5ha。
非常に開放感がある、雰囲気のよい公園です。
管理棟のそばには、広場ゾーンが広がり、親子連れが遊んでいます↓

まつぶし緑の丘公園は、里山、広場、水辺からなる原風景を創出し、樹林や野鳥、草花、昆虫などとのふれあいを通じ、心も体も元気になる公園を目指し計画された県営公園です。
松伏町公式サイトより
県南東部地域の平坦な区域に、地域のランドマークとなる緑豊かな丘を都市の基盤整備に伴い発生する建設発生土を活用しながら築くなど「人と環境にやさしい都市公園」として整備を進めている総合公園です。
この日は平日で比較的空いていましたが、
以前、土日に訪れた時は、キッチンカーもいたし、駐車場も大盛況でした。
まつぶし緑の丘公園 里山ゾーン
私見ですが、この公園の最大の特徴は、築山の展望台かと思います。
↓この築山は、上記の説明にあった「建設発生土」を利用した丘と思われます。

↑スロープもありますが、すご~く長い。
↓展望を待ちきれないので、直登して展望台へ

丘の上は、思ったより広いです!

360°の展望がきくので、富士山がうっすら見えました↓

↓富士山を背にすると、松伏町がよく見渡せました。

まつぶし緑の丘公園 水辺ゾーン
バードウォッチング目的の人や、カメラマンが野鳥を狙っていました。

↓木道が整備されていて、快適に散策できます。

この水辺も、とっても癒し効果あります。
心が落ち着きます。
ちょうどお昼時だったので、近くの飲食店でテイクアウトして、
公園で食べよう!と思っていましたが…
あいにくお店が2つ連続で「定休日」でした。
仕方なく非常用に携帯していた「スポーツ羊羹」と「柿ピー」で空腹を紛らわせ、路線バスで帰宅しました。
ランチを食べ損ねて残念でしたが、
そもそもリバーサイドRUNの目的は「避難訓練」。
非常食を食べるというのは、ある意味、正解です。
これにてリバーサイドRUNその②、終了!
おまけ シラコバトを探して
帰途につき、住宅街にさしかかった時、
電線上にハトのシルエットを捉えました。
ん? なんだか 白いぞ…
もしかして シラコバト?
シラコバトは、先日「キャンベルタウン野鳥の森」で見かけて以来、
とっても気になっている存在です。
しかも、シラコバトを目撃したら、県に報告できるんです!
電線にいるハトは、遠いし、逆光でよく見えません。
そこで、とりあえず写真に撮って、帰宅後拡大して、
じっくり確かめることに…
住宅街で、空に向かって何度もカメラを構える姿は、
結構怪しかったと思います(;^_^A
そして、l帰宅後。
「もしシラコバトなら、目撃情報を県に報告するんだ!」
と興奮気味に、確認。
え~っと、シラコバトの特徴は…
「首のうしろ側に黒い線の模様」
画像を拡大してよ~く見ると
黒い線は…
ありませんでした。
どうやら、キジバトだったみたい(´;ω;`)
本日の走行履歴
リバーサイドRUNの2日目は、大落古利根川沿いを、約8.6キロ走りました。
今日のまとめ
- 大落古利根川は、昔の利根川・平時は穏やか
- 川が越谷市と松伏町の境界になっている
- 「シラコバト」はそんなに簡単に見つからない
「大落古利根川」というなんとも長い名の川。
川は西に延びながら、大きく蛇行していました。
そして、蛇行の先には「まつぶし緑の丘公園」があり、
抜群の展望台を備えた、開放的な空間が広がっていました!
冬なので、ヨシ原は払われ、花もあまり咲いていませんでしたが、
桜並木があったので、春になったら、また走りたいです!
その頃には、ヨシ原にオオヨシキリがいるのかもしれません。