【回想】コミュニティバスの神対応!ローカル路線が面白い

先日完結した、600キロRUNのこぼれ話です!
いつもスタート地点(海岸線)まで、公共交通で通っていました。
鉄道(JR)が主でしたが、路線バスも何度も利用しました。
JRの駅から、海までが結構離れていたからです。
旅で忘れられない思い出…
それは美しい風景、美味しい料理の味、そして人との出会いです。
私にとって特に印象深かったのは、2020年11月某日のこと。
とあるコミュニティバスの運転手さんの神対応です。
ローカルバスは、初めての人には不案内なこと多いですよね。
例えば…
- 後ろのりか?前のりか?
- 料金体系(いくらかかる?)
- このバス、ホントに目的地に行く?
- 両替はどうやってする?
- ICカードの取り扱いはある?
などなど、きりがないですが、
不慣れなバスで優しくされると、心にしみます。
この日も、そんなドキドキとともに乗車したのでした。
コミュニティバスとは
コミュニティバスをご存知ですか?
民間の路線バスがカバーしきれていないエリアを走るバスです。
主に自治体が運用しています。

路線にもよりますが、そんなに便利なものではないという印象です。
便は少ないし、路線も大回りなので、時間にゆとりがある人向けです。
あくまでイメージですが、マイカーを持たない地域のお年寄りが、
通院や買い物に利用することを想定しているケースが多い気がします。
でもすごいと思ったのは、運転手さんの対応力です。
この日、私が旅先で乗った、某コミュニティバスの運転手さんは、
自称「現役引退して、アルバイトで週2~3日運転している」方でした。
そんな運転手さんの神対応エピソードをご紹介します。
エピソード1 友人か?親戚か?
私がこの日利用したコミュニティバスは、朝ということもあり、
通院・通学・通勤の人を多く乗せていました。
特に地域の拠点病院まで行く乗客が、多かったように思います。
信号待ちの間などに、運転手さんが、乗客と会話していました。
特に、運転席のすぐ後ろに座ったおばあさんと、よく話していました。
「親戚か?幼なじみか?」というくらいに親しげに話していましたが、
おばあさんがバスを降りるときのやり取りで、
実は初対面の他人だったと分かりました。
親戚かと思うほどの親しみやすさは、運転手さんの特性(または地域性?)だったのです。
これだけでも驚きでしたが、この驚きはまだ続くのでした。
エピソード2 まさかの道案内
バスは大病院で、多くのお年寄りを降ろし、人気のない農道へ進みました。
やがて進行方向の右手に人影がみえました。
反対車線で、若い女性が手を挙げ、バスを停めたのです。
コミュニティバスは、バス停以外でも乗降できることもあるんです(路線による)。
ところが女性はバスに乗るのかと思いきや、そうではありませんでした。
「この子供を保育園に送りたいけど、どの路線に乗ればいい?」
なんと、路線案内を求めてきたのです。
女性は「このバスが保育園方面に行けばラッキー」くらいのダメ元感覚で、
乗客のいる運行中のバスを、反対車線から停めたのでした。
さすがにこのおおらかさには、私もあきれました…。
しかし運転手さんは嫌な顔一つせず、適格にアドバイス。
保育園に行く路線と、バス停への道案内をし、さらに時刻表をプレゼント。
しかも、案内していた数分の遅れをものともせず、その後もほぼ定時運行。
既存の乗客への配慮も欠かしませんでした。
女性はまるで運転手さんと親戚かというほどの、くだけた雰囲気でした。
「この地域の人は皆、兄弟か親戚か?」というくらいのおおらかさでした。
まるで地域全体が一個の運命共同体で、運転手さんはその代表のようでした。
エピソード3 初めての人にも適度な距離感
終点が近づき、乗客は私ひとりになりました。
すると、運転手さんは、私にも親しげに話しかけてくれました。
ただし、荷物や服装から明らかに地元民ではないと察し、
近すぎず遠すぎずの心地よい距離感を保ってくれたのでした。

これからウォーキングするの?

実はランニングなんです。
千葉県を1周しています…

え?ランニング!?すごいね~!
俺も毎朝ウォーキングしているけど、全然やせないな~

バスのお仕事は朝早いのに、毎朝ウォーキングするなんてすごいですね!

いやいや、現役を退いて週2~3日のアルバイトだよ。休みの日に歩くんだ。
乗客にも興味を示しつつ、適度に自分の話を織り交ぜ、
心地よい距離感を演出してくれたのでした。
そのホスピタリティに心がほぐされ、バスを降りる頃には、
「この町に来てよかった」
という気持ちになっていました。
気持ちよく送り出してくれた、運転手さんの神対応に感謝です!
今日のまとめ

コミュニティバスは、
コミュニケーションバスだった…
だから旅はやめられないんだなぁ
つづく…